自分が変わったきっかけは何ですか？

[144. 匿名]

不仲の両親に躾も含めて放置されて無表情・無勉学・無干渉で18歳まで過ごして
高能卒業後の進路も家で話が出ることもないから何も決まってなくて、
とりあえずもう死にたいなと思うくらいしか自我がなかったから、夜に外を歩いて野宿とかしてた。

迷惑なことに勝手にビルの階段で寝ようとして踊り場に体育座りしてたとき、そこにテナント入りしてる企業経営の男性が階段から降りてきて、

「うわっ！え、なに？具合悪いの？大丈夫？」とビックリしながらも普通に話しかけてくれた。

自宅に帰りたくない、警察もご勘弁、という事情を柔和に受け止めて「よしわかった、でも真冬にここで寝るのはダメだから」と家に泊めてくれて、
何をされることもなく、あったかいご飯とコーヒーを出してもらい、毛布にくるまれて映画を見せてもらいながら、飼ってるヨーキーとも遊ばせてもらった。

「このあと家に帰っても不安はないの？」と聞かれて自分の進路がないことを話したら、
アルバイトの応募の仕方や 家から出て一人暮らしするには このくらいお金がかかるからこうやって貯めてみな、とか
これから生きていくのにすぐに必要なことを一晩でレクチャしてくれて、「ここは怖くないから。またわからないこと勉強しに来ていいからね。」と送り出してくれた。

18のくせに子供だったので遠慮もせず何度か甘えに行ったんだけど、初めてのバイト代でそのひとにプレゼント買って、「ありがとう」ってお礼したら
自分がきちんと人間として生きてるような感覚をおぼえて、それからやっと世間についていけるような人格な変わった。

いま思うと命の恩人なんだよな、って気づく。