源氏物語を語ろう
364コメント2020/09/12(土) 23:02
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73. 匿名 2020/08/14(金) 13:11:18
>>38
定子は最後が悲劇的だからこそ生前は良い話ばかり残したのでは
清少納言も辛いことは書き残したくなくて楽しい話だけをしたためたんだと思う+41
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131. 匿名 2020/08/14(金) 14:08:23
>>73
それを考えると枕草子の読み方ががらりと変わる。本当に切ない。+26
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235. 匿名 2020/08/15(土) 03:07:18
>>73
そうだろうね。
枕草子の中関白家に関する部分はあえて中関白家の栄華の日々に焦点を当て、中宮定子がいかに素晴らしい女性で一条天皇に寵愛されていたかを書いているように思う。
悲しいことや口惜しいこと、兄の伊周が叔父の道長との権力争いに敗れた後の不遇な日々などは不自然なほど語られていない。
中宮様の知性と教養の高さ、めでたさ、美しさ、優しさ。
一条天皇から深く愛され、定子が亡くなってなお一条天皇の愛は消えることはなかった、というのを書き残そうとしたところに清少納言の中宮定子への深い愛情や敬意、何より清少納言の意地と誇り高さを感じる。
そういう風に清少納言が在りし日に見聞きした至上の楽しさ、喜びのみを伝えることで中宮定子は悲劇の中宮としてだけではなく、実家の後ろ盾を無くしても、若くして亡くなってもなお時の天皇に愛され続けるほど一人の女性として魅力ある人だったということを後世に伝えたかったのかなぁとも思う。
枕草子ってカラッとして明るいんだよね。
清少納言の好き嫌いや好み、偏見で、あれはいい、これはダメとスパッと語られるし、匂わせ自慢や悪口(笑)はあれど、グチグチ、ジメジメした物言いではないので基本的に楽しく読める。
同様に中関白家や定子に関しては不自然なほど明るい部分しか書いていない。
それが返って中関白家、何より定子が晩年味わった(かもしれない)悲しみな苦悩、嘆きの深さを感じられる気がして切ない。
トピズレなコメント長々としてすみません。+26
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331. 匿名 2020/08/18(火) 13:58:46
>>73
枕草子は清少納言の意図に気付くと、震えるほど感動するよ。
日記みたいな箇所は中関白家(定子の実家)が繁栄してた時と没落した後で描き方が違う。
中関白家の人はとても身分が高くときめいているのに、身分低い清少納言の為に優しく接してるところとか。
(実際、パパの道隆はとても気さくで愉快な人で女房(侍女)相手に冗談飛ばして笑わせて場を明るくするのが好きで得意。道長は反対でプライドが高く尊大)
その優しさを引き立たせる為に清少納言は自分を田舎者のように描いてる。
定子と清少納言のエビでよく言われるのは「香炉峰の雪」だけど、あれは定子の謎掛けに清少納言が白居易の漢詩だと気づいて、『私は漢詩を知ってるのよ、フフン』という意味じゃなくて定子が清少納言の待遇を上げるためにわざと皆の前で清少納言の有能さを見せる機会を与えたんだよね。
定子の右腕は清少納言というのは初めからではなく、この時代は身分が1番モノを言うから定子の周りには后として入内できるほどの身分の高い姫君が女房として定子に仕えているので、その姫君たちより清少納言が大変優れた才能の持ち主だということを知らしめらければならず、主人の定子の期待に清少納言がきちんと応えられたというエビ。
清少納言がビシッとイヤミを言うのは没落後に定子を裏切った人達。
第4段の大進生昌が家に〜は生昌に対してかなりズケズケ文句いうけど、生昌の兄が中宮大夫という官職で当時定子は中宮で定子のために色々働かねばならない立場なのに道長に目をつけられると思って仮病使って中宮大夫の地位を辞めたんだよ。そしたら次の除目に道長はこの人を大出世させる。生昌はこの兄を大尊敬してることで有名。
清少納言はズケズケ文句をいうけど、「宮、なお笑はせたまひて」で定子は笑って「そんな風に言っては生昌がかわいそうよ」とかばってあげる。
没落してからが清少納言はズケズケ言う、定子は笑うというパターンが多くてわざと清少納言はピエロ役、定子はよく笑うようになる。
自分のサロンを自分が笑うことによって明るくさせようと努めてる。
この第4段は他にも道長の凄い妨害作戦が炸裂して定子を貶めようとしてるんだけど、話が長くなるので、カット。
とにかく清少納言は主人の定子に絶対の忠誠を誓っていて、周りの貴族男性が次々と寝返っても忠誠を通した、『武士の鏡』みたいな人を。
清少納言は貴族女性だけどね+2
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