裁判傍聴した事ある人いませんか？

[138. 匿名]

新聞で翌日、ある殺人事件の初公判があると知り、朝早くから行ったら、中へ入れる数が限られていて、定数30名ほど。裁判所の敷地内では、どんどん傍聴希望者が来て、総勢360人以上の人たちが６列くらいに並んで、早く来た人から順にくじ引きのように竹ひごのような棒を引いていた。抜いた棒が運良く当たり、中へ案内された。空港のセキュリティー検査のように金属探知機の箱のようなものをくぐり抜け、中へ入って行った（2階）。法廷に入ると、傍聴席側のスペースと裁判官や被告など当事者がいるスペースとの間は柵のようなもので仕切られていた。まだ始まってなく、静かでガラーンとしていた。傍聴席の中には「記者席」と書かれた席も幾つかあったので、その席は避けて、一般人用の席に座って待っていた。新聞記者などマスコミ関係者らしき人たちもいた。全席が傍聴者で埋まって、しばらくすると遠くから裁判官らしき人たちが次々に奥から入って来て、準備を始めていた。そして静かで緊迫した雰囲気の中、遠くから足音が聞こえてきた。刑務官に連れられて来た容疑者の男2人だった。2人ともサンダル履きだった。1人の男が突然、裁判官に何かを嘆願する声を発したので、裁判官に注意され制止された。裁判がいよいよ開始され、まず2人の生い立ちなどが読まれ（○○年生まれ、○人兄妹の○番目など）、そして事件の詳しい内容が資料をもとに読まれていく流れ。途中、犯行に使われた凶器がビニール袋に入れられて、説明されていた。最後に被害者の母親（その日は来てなかった）の犯人に対する憎しみを綴った原稿が朗読されていた。事件の内容にしても被害者家族の思いなど新聞では掲載（報道）されない内容もあることを知った。マスコミは大まかな内容しか報じてないので、事件に関して、より詳しい内容を知りたい場合は、やはり裁判の現場（法廷）で傍聴したほうがいい。