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4259. 匿名 2020/03/18(水) 05:41:08
隔離状態が数か月にわたった結果、オラン市民の多くは自分ひとりの苦しみだけに取りつかれた状態を脱し、ペストがオラン市民全体に関わる災難であると考えるようになる。そして市民たちは各自が社会的責任のもとで、ペストに対抗する活動に参加するようになった。
そのころ一市民であるオトン氏の幼い息子がペストに感染し、長期間の苦しみののち死亡した。リウー医師はパヌルー神父に対し、オトンの息子は何の罪も負っていないのに犠牲になったのだ、と声を荒げる。
パヌルー神父はオトンの息子の死にショックを受け、あらためて説教を行い、このペストがオラン市民の罪に対する神からの罰であるという最初の説教を訂正する。そしてクリスチャンは、神についてすべてを信じるか、またはすべてを信じないか、どちらかを選ばなくてはならないと説いた。
そのパヌルー神父もまたペストに侵されるが、医師の診察を拒み、神の手に自分の運命のすべてをゆだねる。そして十字架を握りしめながら息を引き取った。
しかし、亡くなったパヌルー神父を調べたリウー医師は、その症状が今までのペストとは異なることに気づく。そしてついにペストの大流行にも終わりが訪れたのである。
すると犯罪人コタールは、ふたたび自分だけが恐怖に苦しむことになるのを感じ、銃の乱射騒ぎを起こす。また作家志望のグランはペストで苦しんでいたが回復し、新しい人生を始めることを誓う。
こうしてペスト流行が衰え始めたそのタイミングで、今まで医師リウーとともにペスト対策に奔走してきたタルーがペストに感染し、死亡する。
オランの封鎖が解かれると、新聞記者ランベールの妻は彼のもとにやってきて再会を果たす。その一方で、リウー医師は彼の妻が療養先で亡くなったことを知らされた。
オランの市民は通常生活に戻っていった。しかしリウーは、ペストとの戦いは終わっていないという。ペスト菌の微生物は何年間も活動を休止したまま潜伏し、いつでも復活する可能性があるからだった。+3
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4329. 匿名 2020/03/18(水) 06:27:26
>>4259
これから読むのにネタバレやめれ+4
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// 『ペスト』はアルジェリアのオランという町が舞台となっている。 ある年の4月、大量のネズミが路上に現れ死んでいくのが発見されるようになる。静かな恐怖が市民たちを襲い、地元新聞は対策の必要を訴え始める。その後しばらくたってから、役所はネズミの収集と火...