小説風に、今年の出来事を振り返るトピ（長文歓迎！）

[354. 『１月４日マチ子』①]

マチ子は昨日から何も食べていなかった。水分もあまり取らなかったせいか唇もガサガサになっていた。
「大丈夫か？顔色が悪いぞ、何か食べないと…。」
心配そうに見つめる彼にマチ子は首を振りテーブルに付いた。

彼が入れた紅茶を飲んだが、どうにも気分が悪い…。
またソファーに戻り横になった。
自然と涙が溢れてくる…。

「泣くなよ…。」
彼は困った顔をしてマチ子の頭を撫でた。
「何か買ってくるから。食べたら話しをしよう。マチ子もちゃんと食べろよ。約束な。」
頷くマチ子を見て、彼は安心して出て行った。

今思えば、その時にカギとチェーンをかければ良かったのだが、そんな頭は回らなかった。

「みんなどうしてるかな…」
トピのみんなが浮かんで来る。
「私、何をしているんだろう…。しっかりしないと…」
トピのアパートはみんな忙しいらしく留守だったが、みんなの存在に心が暖まった。
マチ子はしばらく覗きに来れない事を覚悟して、書置きを残しトピのアパートを後にした。