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  • 445. 匿名 2020/02/02(日) 17:09:11 

    鳥インフルエンザA(H5N1)
    流行地
    鳥インフルエンザは、インフルエンザA型ウイルスによる家禽の感染症です。本来は、カモやガチョウなど水禽に症状なく感染していたものが、ニワトリなど家禽に感染が拡がったウイルスで、亜型により病原性が異なります。鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスはニワトリに対しては致死性が高く、高病原性鳥インフルエンザに分類されます。
    これまで鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染はまれとされていましたが、1997年の香港で鳥インフルエンザ(H5N1)のヒト感染例が確認されて以降、現在までに東南アジアやエジプトを中心に断続的に患者の報告があります。
    今後、ヒトからヒトへ効率的に感染する能力を獲得した新型ウイルスに変異(その際に新型インフルエンザウイルスに指定される)し、世界的流行(パンデミック)を引き起こす危険性があることから検疫感染症に指定され、検疫所では継続して警戒を実施しています。

    感染経路
    鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスのヒトへの感染は、病鳥の体液や内臓、糞便との接触により成立します。ヒトからヒトへの感染は患者との濃厚接触による限定的なものと考えられています。十分に加熱調理された鶏肉や鶏卵からの感染報告はありません。

    潜伏期
    概ね2~7日ですが、2週間以上(最大17日)となる症例もあります。

    症状
    無症状なものから、結膜炎や下痢、また発熱や咳などインフルエンザ様症状を呈するものまでさまざまです。肺炎や呼吸不全、多臓器不全による死亡例もあり、致死率は50%以上です。

    治療法
    ヒト感染例にはインフルエンザ治療薬(タミフルなど)が有効とされています。

    予防等
    家禽のモニタリングと、病鳥の殺処分によりヒトへの感染を予防しています。現時点では、流行地への渡航に関するいかなる制限も勧告されていません。流行地では、生きた鳥を扱う市場や養鶏場へは立ち入らず、弱った鳥や鳥の死骸には手を触れず、日常的には手洗いやうがいを心がけてください。ヒト(季節性)インフルエンザワクチンには、鳥インフルエンザに対する直接の効果はありません。

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