最近の出来事を小説のように書くトピ
128コメント2019/10/13(日) 13:18
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69. 匿名 2019/10/12(土) 01:10:19
>>57
翌週も、がる夫は上司の佐伯とお馴染みのラウンジに来ていた。
「仕事のため」「付き合いだから」と言えば妻は黙るしかない。
そのやり方に妻が不満を募らせているのは分かっていたが、
それでもがる夫は、妻の顔色を伺うような情けない男にはなりたくなかった。
若く美しい女に囲まれて酒を飲むのはそれなりに楽しかったが
佐伯の自慢話に付き合うのは苦痛だった。
「付き合いだ」「仕方ない」「残業と変わりないよ」「俺だって疲れるよ」という言葉も、
嘘ではないのだ。
それでもがる夫はラウンジに来るのが好きだった。
鼻の穴から自由な空気を胸いっぱいに吸い込んでいるような心地がした。
妻という看守から合法的に自由になったという解放感が楽しいのだ。
そう、ただ「いい女」と話したいわけじゃない。
がる夫はただ、妻に逆らいたかった。
おまえに俺を縛る権利はないぞと見せつけたかった。
もちろん、下心がまるでないわけではないが…
そんなことをぼんやりと考えていたら、佐伯がにやにやと笑いながら太ももを叩いて来た。
「おい、がる川!聞いてんのか?新しい子が入ったらしいぞ!」
「マジすか!どこですか!」
がる夫は可愛い体育会系の後輩という引き出しをコトリと開けた。
「あれだよあれ、がる美ちゃん」
「へえ…」
佐伯が指差す方向に首を向けて、がる夫は言葉を失いかけた。
がる子だ。妻だ…いやそんなはずは…。
よくよく見れば、がる美と呼ばれた女は妻にしては若すぎた。
すらりとのびた美しい生足がシフォンドレスの重ね目からのぞいた。
「違う…そりゃそうか…しかしよく似ている…」
がる夫はがる美から目が離せなかった。
がる美ー美しく装ったがる夫の妻・がる子は、そんな夫をちらりと盗み見ながら心の中で毒づいた。
「ヘラヘラして…マジぶっ飛ばす!」+6
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73. 匿名 2019/10/12(土) 01:25:36
>>69
夫が遅いのは佐伯のせいだったのか!
佐伯めw+4
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