文章力を鍛えるには。

[170. 匿名]

私も高校生ですが、文芸創作分野に関しての賞を頂いた経験もあるのでお役に立てるかなと思いコメントさせて頂きました。
主さんは高校生ですし恐らく記述式の問題や小論文が思うように書けないと思っていらっしゃるのかと思います。
記述式の問題においては多くても数十字ですからいかに自分が伝えたい事を端的に述べられるかが重要になってきます。
主さんに関しましては文章把握は出来ているようなので、まずは「何か文章を読んでその内容を要約する」ところから始めて見てはいかがでしょうか。もちろん最初は伝えたい事を全部入れようとして上手くまとまらないかもしれませんが、後で読み直して自分が違和感を感じたり消しても良いなという所を見つけて赤で直していくと、いかに自分の文章に無駄が多いかという事に気がつかされるかと思います。
とにかく上達には自分の文章を何度も読み直すことが大切です。少しでも違和感を感じるところがあれば見逃さず、しっかりと原因を突き止めて下さい。それを繰り返していけば洗練された文章に近づくと思いますよ。
次に小論文では「自分の型を作る」ということが重要になってきます。例えば私でしたら「身近な例を使った導入、論じることに関する具体例、問題提起、自分なりの答え、根拠1、根拠2、（根拠3）、まとめ、自分なりの答え（強調）」という手順で毎回小論文を作成するようにしています。型を決めてしまえば、その都度当てはめていけば良いので大分書くことが楽になると思いますよ。書きやすい型は人それぞれなので自分に合った書き方を模索してみて下さい。
作品論などでそもそも何を論じたら良いかわからないという場合には、スマホのメモなどで良いのでその文章について感じた事をメモしておくと後でまとめやすくなり、論旨が明確になってきます。
長々と書いてしまいましたが、やはり一番重要なのは書きたいという強い気持ちです。「誰にも負けない文章を書いてやる！」という気持ちがあるだけでも文章はかなり変わってきますよ。又、本に限らず音楽、映画などでも様々な視点を取り入れることが大切です。
視点を多く持っていると他の人とは違う切り口で、人の印象に残る文章を書くことができますよ。
私は文芸創作は自分のペースを掴めればとても楽しくなるものだと思っています。そして書くことで自分自身の思考が整理され、新たな自分の考えを発見出来る事もできます。まずはペンを執らずとも頭の中だけでも書きたい事を膨らませ、モチベーションを上げていって下さい。応援しています。大変な長文失礼致しました。