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1. 匿名 2019/04/16(火) 19:31:39
私もNHKで働いている時、欧州へ個人的に旅行するために1週間休暇を取る際には、他の同僚に対して申し訳ないという、後ろめたい気持ちがあった。
今考えると、なぜそうした気持ちを抱いたのか、不思議だ。やはり学校での教育のせいだろうか。集団の調和を重視する日本の教育システムは、「他の人が苦労しているのに、お前だけが楽しんでいいのか」という罪悪感を植え付ける。他の人が苦労している時には、自分も苦労することによって、集団との一体感と安心感を得る。
だがドイツ人の間では、こうした罪悪感はゼロに等しい。ドイツ人は、次の日から2~3週間休む同僚に対して「休暇を思う存分楽しんできてね」とか「身体を休めてね」という言葉をかける。自分も別の時期に同じように休暇を取れることを、知っているからだ。
平社員に比べると高額の給料をもらっている部長や課長ですら、2週間の休みを堂々と取る。ドイツの平社員の間では、2~3週間まとめて休みを取ることは、全く珍しくない。同僚のためにお土産を買って来て、配る必要もない。さらに休暇中の連絡先を上司に伝える必要はないし、平社員は休暇中に会社のメールを読む必要もない。
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私はNHKで8年間記者として働いた後、1990年から29年間にわたってドイツで働いている。ドイツ人の働き方が日本と最も大きく異なる点は、休みの長さと労働時間の短さだ。それにもかかわらずドイツ経済は好調であり、年々着実に貿易黒字を生み出している。日本でも今年4月から企業に対して、最低5日の有給休暇を社員に取らせることが義務付けられる。違反した企業は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金を科される恐れがある。日本で有給休暇の取得が法律で義務付けられるのは初めてのことだ。ワーク・ライフ・バランスを改善するための第一歩として歓迎したい。だがドイツの連邦休暇法が取得を義務付けている有給休暇の日数24