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2480. 匿名 2019/02/21(木) 20:55:33
そこで、A子さんの胸から警察官が採取し微物の鑑定についての検討に入った。
警視庁科学捜査研究所でアミラーゼ鑑定、及びDNA型鑑定が行われている。
アミラーゼ鑑定は陽性で、外科医のDNA型が検出されている。
ただし判決は、手術前に外科医が左右の乳房を念入りに触診しているうえ、
手術台に横たわった患者をはさんで、助手を務めた先輩医師との間で術式について検討をするなど、
唾液の飛沫やDNAが付着する機会は事件の他にもあったと指摘した。
検察側は、鑑定の結果、微物に大量の医師のDNAが含まれているとして、これを舐めた証拠とみていた。
しかし、大量のDNAが検出されたとする根拠は、科捜研研究員が実験ノートに当たるワークシートに記載した数字のみ。研究員は、ワークシートを鉛筆で記入しており、
必ずしも時系列でない記載もあったうえ、消しゴムで消して書き直した部分もあった。
裁判所は、このような記載の仕方を、「刑事裁判の基礎資料の作成方法としてふさわしくない」と厳しく批判。
さらに、微物に含まれるDNA量が重要な問題になっていることを知りながら、
科捜研がDNA抽出液の残りを廃棄し、再鑑定ができなくなった点についても「非難されるべき行為」と断じた。
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手術後に主治医からわいせつを受けたとする訴えは、せん妄による幻覚の可能性があるとして無罪とした東京地裁判決は、科捜研の鑑定は「誠実性に疑念がある」などとして厳しく批判。弁護人は長期身柄拘束も問題にした