ガールズちゃんねる
  • 161. 匿名 2014/09/15(月) 23:20:08 

    祖父が80歳から亡くなるまでの10年、透析患者でした。
    介護を家族ぐるみでしたけれど、最後の2年はほとんど寝たきりで、もうなんと言っていいか…辛かった。
    祖父も亡くなる1ヶ月前くらいから「もういい、もういい」と絞りだすように漏らしてて、
    何のために、誰のためにこうしてるのか、考えたくなくてルーチンのように毎日を過ごしてた。
    孫のわたしに下の世話までさせるなんて、俺は情けない…と祖父は言っていたと、後で母から聞いた。

    寝たきりになってもほとんどボケが進まず、明晰だったぶん祖父も…辛かったんじゃないかと思う。
    家族はみんな出来る限り普段通り明るく振る舞ってたけど、
    いつか来る終わりをどんな風に受け止めていいのか、みんな祖父が亡くなるまで口に出さないままだった。

    祖父はよく晴れた初夏の午後に突然容体が急変して、本当にあっと言う間に亡くなった。
    亡くなった実感さえよく分からないまま急にいなくなって、
    慌ただしく葬儀から挨拶回りから遺品整理からレンタル介護用品の返却と終わらせて。
    亡くなってから2週間くらい後の夕方に、
    ベッドの消えた祖父の部屋に射す西日を見た瞬間、ただ涙が溢れてきた。

    泣いても泣いても涙が溢れて溢れて、ただひとりで西日の差す部屋を見ながら泣いてた。
    2週間前までそこにいた祖父がいない、もう二度と会えない、それが…悲しみなのか何なのか。
    悲しみって言葉では括りきれない、こころのどこかを二度と戻せないほど抉られた気持ち。

    今こうやって書いてみてもあの時「ホッとした」って感覚は…どこにもないなー。
    ただ、うん、こんな気持ちは二度と味わいたくない。思い出しながら泣いてるし。
    でもこの気持ちは、深く祖父の介護に関わらなければ分からなかった気持ちかもしれない。
    いろんな人がいろんなかたちで介護に関わって、色んな思いを抱いていくと思うけど、
    こんな気持ちの人もいましたと言うことで…長文ゴメン

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