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2173. 匿名 2019/02/04(月) 22:12:23
高校を卒業して養父から逃げ出した。ある店に住込みで働いた。遠い昔の話し。階段の下の小さな物置が初めての安らぎの場所だった。男は居所を必ず探し当てた。近所に「あの女はたちが悪い」と嘘を吹聴し何度も連れ戻そうとした。その度に逃げた。絶望して国道沿いを泣きながら歩いた。30歳になる直前、母は私を産んだ。庶子として。祖母は孫の私に優しかった。庶子で貧乏の私を不憫だと母を責めた。何も知らない私は厳しい母より祖母に懐いていた。母は黙っていた。祖母は養父に母を差し出していたのだ。心の中で私は祖母を許してはいない。+6
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