実は怖くない話【年末編】
51コメント2018/12/30(日) 00:04
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47. 匿名 2018/12/29(土) 19:11:34
雪が舞う薄ら寒いある山道。
そこはいわゆる『出る』と有名なスポット。
タクシー運転手はそこで一人の小柄なお婆さんを乗せた。行き先は最寄りの無人駅。
当初は息子夫婦に会いに行く等と楽しそうに会話をしていたが、話のネタも尽き沈黙してしまった。
運転手は黙って車を走らせていたが、ふとおばあさんが気になってバックミラー越しに彼女を見ると、
足が、ない。
止まれば良かったのかもしれないが、運転手は恐怖のあまり息を殺して駅まで走り続けた。
そして駅に着き、まだおばあさんが居ることに震えながらも意を決して振り向くと
後部座席で正座しているおばあさんがいた。
おばあさんは精算を済ませ運転手に礼を言い、何事もなく駅に入っていった。
運転手も何事もなく事務所に戻って行った。
そんな幽霊の正体見たり枯れ尾花。
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