「チョコ、カステラ、幸せブトリです」和歌山カレー事件・林真須美死刑囚の手紙から見る“拘置所ライフ”

[127. 匿名]

今年の7月、麻原彰晃が処刑された後に麻原関連の動画をYouTubeで見てたら、『関連動画』みたいな感じで林真須美の息子に密着したドキュメンタリーが自動再生された。

そのドキュメンタリーは去年か今年あたりにテレビで放送したものらしく、内容はかなり最近のもの。

あくまでもこの番組を見ての感想だけど、林真須美の息子は驚くほどマトモで、『父はやってないかもしれない』とか言っていた麻原の娘たちとは真逆すぎてビックリした。

林真須美の息子はいま30代で今も母親との面会はしているらしいけど、こう言ってた。

●面会の際、いまだに母は『私はやっていない』と無罪を訴えてくるが、僕は信じていない。

実の母親なのでこういった言葉を聞くと気持ちが揺れる部分はあるが、僕は母の言葉は信用していない。母には死をもって罪を償って欲しいと思っている。

●遺族の方の気持ちを考えると、林真須美の子供である自分も遺族の方々の前に現れたり、目に触れる場所にいてはいけない存在だと思う。

自分が存在するだけで遺族の方は苦しむ。その苦しみは想像を超えたものだろう。

事件の後、僕はずっと『自分は存在してはいけない人間だ』と思っている。

●事件当時は子供だった僕と姉(確か姉が2人いる)は、その後いろいろあって、今となっては家族は完全にバラバラに崩壊している。

姉とはもう何年も会っていないし、どうやら姉の1人は結婚しているらしいが、『結婚はいつしたのか』『そもそも結婚の話自体も本当なのか』も分からない。

姉とは辛うじて最近、電話で話すことができてその時に本人の口から結婚の話を聞いたが、『詳しいことはいつか時期が来たら話す』と濁されて詳細には教えてもらえなかったし、いま姉がどの都市に住んでいるかも、まったく分からない。

事件の後、僕たちはなるべく身をひそめるように生きてきた。

姉は『結婚した』と言っていたが、それも何かのカモフラージュで、本当ではないかもしれないとすら思ってしまう。


…林真須美のやった事は許されることではないけど、ここまでマトモだと生きるのが辛かっただろうと思う。

お姉さんもこの息子も、(家族はバラバラだし)少なくとも自活できる年齢になってからは完全に1人で孤独に生きてきたらしい。

林真須美は罪深いよね。