ガールズちゃんねる
  • 1388. 匿名 2014/07/23(水) 16:15:59 

    欲望に対抗する

    臨床医の多くは、小児性愛者の性的指向を変えることが不可能であると既に考えており、許されない欲望をどう抑制するかを指導することの方が好ましいと考えている。

    専門家によると、成人にも強い関心を持っている小児性愛者は合法に性的欲望の一部を満たすことが可能であるため、継続してトラブルを避けることができる可能性が最も高い。そうでない場合は、性的衝動を抑えるホルモン注射が推奨されている。

    しかしほとんどの小児性愛者は、逮捕されるまで誰にも気づかれない。

    そういった状況を打破するために、ドイツの性研究者らは、2005年に変わったメディアキャンペーンを行った。

    「あなたの性的欲望が罪なのではありません。でもあなたは、どういう性的行動をとるかについて責任があるのです」——こんな広告看板を出し、ベルリン性科学・性医療研究所への相談を募った。「対処法はあるのです!犯罪者にならないで!」

    これはプロジェクト・ダンケルフェルド(英語でダーク・フィールド)と呼ばれ、紙面、テレビ、ネットの広告に反応した男性は1700名を越えた。8月には、衝動をコントロールする方法を指導する1年間のプログラムを終えた人々が80人になった。ホルモン注射を受けた者もいる。リスク要素の分析によると、予約待ちの人々と比べ、治療を受けた人々は子どもに性的行為をする可能性が低いと考えられている。

    ドイツの研究者らは患者との守秘義務を約束している。研究所で査定された人々のうち半数が、既に子どもへの性的行為の経験がある。

    このプログラムは多くの研究者に賞賛されたが、しかし子どもが傷つけられた可能性や傷つけられる可能性があることを知った臨床医や他の人々に当局への報告を義務づけている米国などの国では、同じプログラムは実施できない。

    また、小児性愛を日陰から出そうとする草の根の動きもある。ブリティッシュ・コロンビアの心理学者アントン・シュヴァイコファーは最近、自身の患者の一人をヴァーチュアス・ペドファイルズ(Virtuous Pedophiles)に紹介したという。この団体は、欲望を行動に移したことがなく、これからもしたくないと思っている男性たちのためのオンラインの支援団体だ。

    「問題を起こしたくない、その一心です」とその患者は語る。この工場労働者は、匿名であることを条件に取材に応じてくれた。「誰のことも傷つけたくないのです」

    恥ずべき秘密を持つことは、多くの小児性愛者にとって、人生の重要な側面であり続ける。

    10代の後半、クリスティアーノは体育を教えることになり、合計で何百もの女子を指導した。彼は職場で一切食べ物を食べず空腹状態にしておくことで、性的な感情から気をそらすことにしていたという。

    「一切手は滑らなかった」と彼は言う。「素敵だな、可愛いなと思う学生はいた。自分の理想の世界だったら、彼女らをさらって、以後幸せに生きる、なんてことが可能な環境だった」

    しかしこの世界においては、彼は3度も自殺を試みている。

    1999年、ポルノを注文したとき、連邦おとり捜査にかかってしまった。刑務所に行くことはなかったが、イリノイの性犯罪者リストに永遠に名前が載ってしまった。

    有望なダンスの振り付け師としてシカゴのメディアで賞賛されていたクリスティアーノは現在、失業手当、両親からの支援、そして低賃金の複数の仕事で生きている。罪があるため、これまで何度もアパートや仕事を失って来た。

    「ペドゴミ野郎 PEDO PIECE OF GARBAGE」という言葉が、ある活動団体が彼のケースをオンラインに掲載したあとに彼に届いてメールに書いてあった。

    彼の母、ジェニファー・クリスティアーノは、記憶の限りずっと前から彼は他の男の子と違っていたと言う。ちょっと変で、独創的で、演技(訳者注:ダンスのことだろうと思われる)をするのが好きで、クラスの女の子たちを熱愛していたのだそうだ。

    「どんな思いか、言葉ではあらわせません」と彼女は語る。「あの子は私の唯一の子どもです。そして彼は一生本当に幸せにはなれない。彼は一生、本当に愛する人、彼のことを愛してくれる人と、一緒になることが出来ないんです」

    alan.zarembo@latimes.com

    (訳者 マサキチトセ masaki@gimmeaqueereye.org

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