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1386. 匿名 2014/07/23(水) 16:14:33
『小児性愛(ペドフィリア)について多くの研究者がこれまでとは違う見解を持つようになっている』
——小児性愛はかつて、人生の早い段階での心理的な影響に端を発するものと思われていた。現在、多くの専門家は小児性愛を、変わることのない根深い性質であると考えている。——
2013年1月14日 アラン・ザレンボ(ロサンゼルス・タイムズ)
ポール・クリスティアーノは少年のとき、女の子に大変興味を持っていた。体育の授業での彼女らの踊りや、ひょろひょろとした弱々しい体が転ぶのを楽しんで見ていた。
思春期を迎え、他の男子たちが同級生に関心を持ち始めても、7歳から11歳の子に関心がある自分に戸惑っていた。
大人になっても、ポールの欲望は時間が止まっているかのように、変わらなかった。シカゴ郊外で安定した家庭生活を送ってはいたが、自分を刑務所に送ってしまうかもしれない欲望にひどく悩まされていた。
「こういう気持ちがあることで、私はモンスターになることを運命付けられていたんだ。非常に怖かった」とポールは語る。
1999年にポールは、児童ポルノを購入しているところで逮捕された。現在は36歳。彼はこれまで一度も子どもに性的な行為をしたことはないと言う。しかし州が命じた5年に及ぶセラピーの結果もむなしく、子どもへの性的関心は消えていない。
「あの人たちは、簡単にこの欲望を消せると思っている。私が恥を感じ、そんな欲望の存在を私が否定するようにしむけることができると思っている。でもこの欲望は、その辺にいる人の異性愛と同じくらい本質的な(訳者注:その者に固有のものであり、変更不可能であることが含意されている)ものなんだ」とポールは語る。
研究者らもまた、実験の結果同じ結論に至り始めている。
性的逸脱の多くがそうであるように、小児性愛はかつて、人生の早い段階での心理的影響に端を発するものであると思われて来た。しかし現在は、多くの専門家がそれを、異性愛や同性愛と同様に変更不可能な性的指向であると考えている。小児性愛は根深い性質であり、その多くは男性のものであるが、思春期に明確に現れはじめ、その後変わることはない。
最も適切な推定によれば、男性の1パーセントから5パーセントが小児性愛である。ここで言う小児性愛とは、主要な性的関心が思春期前の子どもに向いているということを意味する。
全ての小児性愛者が子どもに性的な行為をはたらくわけではない。また、子どもに性的な行為をはたらいた全ての人が小児性愛者でもない。調査によれば、子どもに性的なこういをはたらいた人のうち半分は、被害者に性的な関心を持っていなかったという。彼らは人格障害を患っていたり、暴力的傾向があったりしており、また、被害者の多くは家族だった。
一方、小児性愛者というのは恋愛対象として子どもを見ている傾向が強く、家族や近親ではない相手を探すことが多い。たとえば、よくニュースの見出しに出るようなカトリックの聖職者、スポーツのコーチ、ボーイスカウトのリーダーなどの常習的な加害者がいる。
しかしその他の小児性愛者は「なんとか欲望を抑えようとしている、善人」だと、ジョンズ・ホプキンズ性行動相談ユニットの精神科医師フレッド・ベルリンは言う。「彼らは行為に至らないように必死に戦い、悩んでいる。私たちはこういった人たちに対して何もしてやれていない。むしろ彼らを地下に潜らせてしまっている」
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