人形にまつわる怖い話、聞かせて…

[223. 匿名]

廃墟マニアの男友達Aがいた。「変な趣味の奴がいるもんだー」くらいにしか思ってなかったけど、そこまで親しいわけじゃ無いからスルーしてた。
ある女友達Bと久しぶりに会うことになったので、ふとBと仲の良かったAは元気か聞いたら、Aとは連絡取ってない、と。

喧嘩か、遠征中かなと思ってたんだけど、食事終わってお酒飲みに行った時に、Aが鬱っぽくおかしくなってる事を聞いた。大切にしていた高額なカメラも壊してたから、もう写真もやめたんじゃないかなって。

Bは、Aが撮った写真を見せてもらったと言っていて、いつもなら建物の外から、そして階段、窓からの風景、とか流れがあるのに、最後に見た遠征の写真はどれも変な黒い線が入ってて、ボロボロの建物の中に落ちてる人形の写真がかろうじて判別できるくらいで、気持ち悪くて「いつもの写真と違う、これどこの幼稚園なの？託児所？」って聞いたら、Aは「そっか。。。だからか。。。」って言ってカメラをめちゃめちゃに壊したと。

その写真の遠征先はホテルの廃墟だったんだけど、ホテルの側に小さな建物があって、Aは交番だと思ってたって。でもBは女だからか直感的に小さい子達の為の施設だと分かったそう。Aは一通りホテルの方の写真も撮り終えた帰りの運転中に、何かおかしいなって思ったら車の窓とかドアに手形の汚れが付いてたと。でもその手形がどれも、子供のものにしては小さ過ぎるって喚いてたそう。

帰って現像したら、ほとんどの写真に黒い帯みたいな線がいっぱい入ってるって、何なのか意味不明すぎて、その話を聞いた日は眠れなかった。