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117. 匿名 2018/02/12(月) 08:59:36
>>16
後列1番右の高橋峯好伍長(17歳)を見送った方からお母様へ送られた手紙です。
いよいよ○時十分、特攻機の側に立たれた可愛いお姿。
飛行帽の上に日の丸の旗で鉢巻をきりっと結ばれ、真白いマフラーを衿にちょっとのぞかせて。
ダブダブの飛行服、腰には可愛いお人形をつって、ほんとに絵からぬけ出た様なお姿でした。
特攻機には一杯、美しい花がつまれ、何十とお人形さんがつるしてありました。
そのなかに五月人形のように、チョコット腰かけられました。
峯好様は最後まで笑って挙手の礼をして往かれました。
「峯好は笑って死んだとつたえてくれ」と云って往かれました。
花に埋もれるようにして往かれました。
私は「危ない」という声も耳に入らず、峯好さんの愛機の翼をしっかとつかみました。
無意識でしたが、この飛行機を止めようと思ったのでしょう。
だが、何でとまりましょう。車輪が徐々に動き出しました。ひきづられても、翼にすがった私は、とうとう、置いてゆかれました。
老若男女は、旗を振り、カサ、ハンカチ、帽子、服を思い切り振りました。
みな眼を真っ赤に泣きはらし。こんな悲しいこと、お母さんにお知らせしてはいけなかったのでしょうね。お許し下さい。+214
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