ガールズちゃんねる
  • 66. 匿名 2014/05/05(月) 16:09:42 

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    石原の慎ちゃんは「今年は該当作なしでもいいんじゃないか」と選考委員に向って突っぱねました。
    なお選考委員は賞の主催である文芸春秋社と懇意にしている場合が多く、なるだけ受賞者を作るように言いつけられている。社としては、純文学が低迷してきて、大衆小説としても読めて19歳の美女二人が同一受賞というコピーをどうしても捨てきれなかったからだ。

    そこで選考委員であり、イチロー並の権威主義の猛者である村上龍が、金原を受賞へ押し上げた。蛇にピアスの巻末解説も龍さんがやってるよね。龍さん、この際ダブルで自分の評価も上がればいいというサラリーマンっぽいところあるからね。あ、カンブリアの龍さんてドラえもんみたいで可愛くって面白いよね。

    綿谷さんは最長老である慎太郎にありえない駄作と酷評されていたけれど、同じ選考委員で文壇の地位が次点で高い池澤夏樹(現在は日本芸術院会員)あたりが「いや?若いのに描写はけっこう素晴らしいじゃん」となかば無理やり持ち上げた。

    自分が著しく時代の流れに淘汰されていることに気付いて、やけくそになった大老慎ちゃんは、おなじく明治時代に刺青ネタを高次元で取り扱った永井荷風を引合にだし、今の時代社会でうまく行かなくなって刺青いれて、それが仮にも一時代を切り開いてきた芥川賞の最たるものかと一蹴した。

    この時の暴走老人こと石原の慎ちゃんの本音を翻訳してみると
    「太陽族って知ってる?あれ、俺の小説が元ネタで社会現象にまでなったんだよ?みんな忘れちゃったのかなあ。ああいうインパクトがいるのよ、ブンガクってさ~。金原だっけ?あいつ、ただのメンヘラじゃん。なんで男と共謀して舌とか裂いちゃうのよ?今の若者は薄っぺらいわ~」といったことに端的に集約されます。

    …あれから数年たって確たる動脈が訪れることになる。
    それは慎ちゃんに酷評されながらも他選考委員から支持を集めて芥川賞を受けた無名作家、田中慎弥が「石原に褒められたってちっとも嬉しくない。じゃ会見は終わりです」とわずか2秒でスピーチを終えてしまった「事件」だ。

    ここまでかと言わんばかりに新人にばっさりと斬捨てられ、都知事はブンガクに絶望したという理由をメディアに公表、「田中は生意気でいい。小説家ってああでなきゃ。本当は俺、評価してたんだよ?」と女子のようなかまってちゃんぶりを鷹揚にカメラに語ってみせたが、まるで疎外感を感じた子どもみたいにイジけた奴だと思われたことで、もう一歩も後には引けなくなり、泣く泣く自身が長年に渡って務めてきた芥川賞という名の栄光の文壇を引退ならぬ「勇退」するに至った。あれこそ「蹴りたい背中」ではないか。

    これが真実。ほんと長文怠くてごめんね。
    そして読んでくれた人、ありがとう☆    
                                     BY通りすがりの文学オタクより

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