ガールズちゃんねる

ごんぎつねのような悲しいお話教えて!

330コメント2017/07/15(土) 18:08

  • 233. 匿名 2017/07/12(水) 10:48:49 

    ハチ公物語。ラストが毎回泣ける。

    ある日の夜のことです。
    年老いたハチは雪の深々と降る中、ゆっくりと、ゆっくりと駅の改札に向かいました。

    もはや、寒さと空腹とひどく疲れきった体では、改札の前でいつものように「待て」の姿勢をすることが出来ず、ハチはとうとう改札前に横たわってしまいました。

    少しずつ意識が薄れていく中、ハチは博士と一緒に過ごした楽しかった日々が見えていました。

    その時です。

    駅に今日最後の汽車が入ってきました。

    たくさんの人がホームから、改札を通って家路に向かいます。

    ハチが改札をじっと見ていました。
    すると、博士がホームから歩いてきました。

    ハチは嬉しくて横たわっていた体を起こしました。
    不思議なことに、とっても体が軽くなっていて、歩くもの痛くありませんでした。

    大好きな博士に会えたハチは尻尾を左右に振りながら、博士に駆け寄りました。

    「ハチ、今度は私が迎えに来たよ。」
    博士がハチの頭を撫でながら言いました。

    「ワン!」
    ハチも博士に答えました。

    博士とハチは桜の並木道を仲良く一緒に歩いてきました。

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