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403. 匿名 2017/01/25(水) 06:10:05
池永はSさんに愛情を抱いたきっかけを次のように語る。 「彼女に私の恵まれない家庭のことを話したことがありました。そしたら、家族が愛してくれないなら、私が(あなたに)欠けている愛情を満たしてあげると言われたのでございます」 池永は幼い頃から親の愛情を知らずに育ってきた。Sさんは、それを代わりに担ってくれる存在だったのだろう。 だが、2人の距離が縮まれば縮まるほど、池永の胸に不安が首をもたげるようになった。身分を偽っていることへの罪悪感である。 「嘘をつきつづけて、このままうまくいくとは思っておりませんでした。本当のことを言えなかったのは、見下されると思っていたから。いつか嘘が発覚する。ならば、アメリカへ行って自然消滅させようと思ったのです」+27
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