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176. 匿名 2016/12/24(土) 15:30:17
本編では「次の段階」が何であるのか明確にはされていませんでしたが、某所によると、実は台本段階では明確な答えがありました。それを敢えてカットしたみたいです。以下、カットされた部分。(「もう一度中に入れてくれ!」の後)
ストーリーテラーの声「この理髪店を出た後に待ち受けるもう1つの試練。
それは、この店の秩序に依存する心との戦いなのです」
この作品は、一度自分が育てられた地に帰りたくなる、"巣帰りの本能"みたいなことを表しているんだと思います。
実際に暮らしているそのときはその場所が辛くてたまらないけど、時が経ちそこを出たあとになると、その場所が天国のように思えてくる、しかし一度巣立つともう戻れない・・・。タモリさんのストーリーテラーも的を射ています。
ちなみに大杉さんが語っていた内容は、社会に出てからの人間の成長と心理の変化を隠喩していると思います。初めは右も左もわからない→後輩への知ったかぶり→やがて自分のモノにしていく。
最後の郵便配達員のあの自転車が語っているように大杉さんは職場復帰ができてません(手紙が散乱している)。つまりこの「秩序」に統制された世界で鍛えあげられても、以前の世界には順応できていないのです。
ここで「待ち受けるもう1つの試練」が「秩序社会への帰還」であって、そこへ戻りたくても消えてなくなっている。「復帰」も「帰還」も許されない。
でも結局のところ、この番組でオチや深い意味を理解しようと思ったら、欲求不満状態になるものが多いでしょうね。+134
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