言えない、言えなかった家庭の事情

[188. 匿名]

今時はそうでもないんだろうけど、私が学生の頃は古臭い時代で、大学進学組のクラスで、親も堅い職業だった私は同級生から距離置かれ、会話も
「あんたはとにかく地味におとなしく、だよ！」
「あんた、綺麗とか可愛いとか、絶対ダメたから。優等生てしょ？」
「あんた、ブスの変人だけしとけ！」

って、何１つ自由に出来ないような、一種のいじめばっかりされました。私だって友達とお洒落の話さしたり、男の子の話したり、テレビの話して笑ったりしたかったです。
でも無理でした。道端で弟と話してただけで、
「あの人（私）が、すごいヤンキー男と付き合っててどこかに拉致されるような感じだった」
と噂どころか何人もで先生に言いつけに行ったりされましたから(笑)(笑)(笑)
うちの弟、ヤンキーぶってないんで。

私の青春なんて、華は1つもなくてやたら厳しいつまらない事ばかりか……とおもってたら、割と近い肉親の子が子役からデビューして、その子の親が多忙な時は私が保護者代理で付き添うという役目が出来ました。ちょっと大変かなって思ったけど、私自信は業界人でもタレントでもないので死ぬほど怒られたりいじめられたりしなかったからそれは安心でした。
私はあれほど憧れた、華やかな世界をみました。綺麗じゃない重い部分もありました。知ってみるとこんなものかって感じです。
あれほど地味にしろ、綺麗なんて許さないと謂われた私は「あの子」の肉親で、親の代理で同行した事もあるんだよって思うと正直気分が良かったです。
でもそれ以上に、その子が可愛かったから、好きだったから私は幸せでした。