NHKスペシャルで「介護殺人」特集…“重すぎる内容”に絶望

[282. 匿名]

私は9年間、一人で祖母の介護をしてきました。
認知が進行し、人格が変わってしまった祖母を見るのは辛かったです。
何度も自身で財布を隠した事を忘れ、私を「泥棒」と罵り、ある時は「人殺し」と言われ殴られ、私が目を離した隙に外へ飛び出し「誰かに助けてください」と叫んでいた事もあります。
ただ、私が作ったご飯を毎回残さず食べてくれたのは嬉しかったし、時々は私が誰かを思い出してくれました。
いつも「先生」と呼ばれてました。介助をしたり尿管を取り替えたりしてたからでしょう。

9年間、20代のほぼ全てを祖母の介護で終えました。
ある朝、デイサービスの送迎待ちの際に転倒して頭を打ち、寝たきりになり意識が戻らないまま祖母は亡くなりました。
私が洗濯物をしてる時の出来事で、「座っててね」と言ったのですが、手伝おうとしてくれて椅子から立ちあがり、杖を持たずに歩いたのだと思います。

私は祖母に殺意を抱いた事はありません。辛いことは多かったですが、子供に返ったような祖母が可愛いと思えたから。
ですが、介護に疲れ、そのような行為に至ってしまう気持ちは分かります。
自分だけで悩まず誰かに救いの手を差しのべればと思いますが、実際は難しいのです。
社会が変わればいいなと思います。

自分語りをすみませんでした。
祖母との話を家族以外の方に初めて話しました。