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切迫流産の方、経過はどうですか?

98コメント2016/05/06(金) 15:32

  • 92. 匿名 2016/05/05(木) 19:35:47 

    妊娠12週未満の「早期流産」はどんな治療をもってしても食い止めることができないのです。
    流産(22週未満)は、全妊娠の15%という確率で起こります。妊娠した女性の7人に1人は流産してしまう計算です。
    このうちの大部分が妊娠12週未満の「早期流産」で、原因のほとんどは胎児側にあります。染色体に異常があるなど、元気に生まれて育つことがむずかしい受精卵が、自然淘汰されたということです。
    これは受精卵が細胞分裂していくときに一定の確率で起こる「エラー」。
    受精した段階で、すでに運命づけられていたものです。

    妊娠8週頃までは、全妊婦の約30%が少量の不正出血を経験します。“少量の出血”とは、具体的に言うと「ふだんの月経と比較して、出血が少ない、痛みが軽い」ということが目安です。
    少量の出血の多くは、受精卵が子宮内膜に着床するときの出血(着床時出血)や、胎盤のもととなる絨毛が内膜に組織を伸ばすときに起こる出血(絨毛膜下血腫)です。これらは妊娠初期によくみられるものでほぼ妊娠は継続します。
    しかし、そうではなく出血が流産につながるものだったとしても、それは受精卵の段階で運命づけられたもの。不育症や抗リン脂質抗体症候群など特殊な背景がある場合を除き、早期流産を食い止める治療法はありません。止血剤や子宮収縮抑制剤(張り止め)、ホルモン剤なども、早期流産に有効だという研究結果はないのです。
    ですから、妊娠12週までに“少量の出血”があっても、緊急で受診をする必要はありません。次の健診まで待ってもいいですし、不安ならば翌日の診療時間内に受診しましょう。
    妊娠12週までは、安静にしてもしなくても、運動や仕事を制限してもしなくても、流産率は変わりません。ですから、早期流産を経験した方は、どうか「あのとき私が安静にしていれば…」と自分を責めないでください。どんなに気をつけても流産を防ぐことはできなかったのですから。
    妊娠12週までは、月経よりも少ない「少量の出血」や軽いおなかの張りがあっても、普通の生活をしてかまいません。会社を休んだり、寝たきりで過ごす必要はありません。しかし、少量ではなく「月経ほどの腹痛や出血がある」、「つわりがあったのに急になくなった」というときは、流産の兆候を疑って、かかりつけの産婦人科を受診してください。でもこの場合も残念ながら、有効な治療法はありません。流産したことを確認するための受診になります。胎児に心拍があったとしても、治療の手立てはなく、経過を見守ることになります。

    何も治療することができないということは、妊婦さんにとって非常に厳しく、酷な話だと思います。でもこれが事実です。だからこそ、「12週までは、確実に妊娠したかどうかの結果待ちの期間」と知っていただきたいのです。

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