ガールズちゃんねる
  • 323. 匿名 2018/08/06(月) 00:26:22 

    >>142
    >>147
    「日本国憲法の27条1項には、勤労の権利と併記する形で、勤労の義務が規定されている。

    27条
    1.すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。

    この規程を根拠に、ニートは憲法違反だ!という主張を繰り広げる人がたまにいる。例えば、ワタミの渡邉美樹社長は、テレビでこの条文を根拠に、ニートよ働けと主張していたらしい。

    法学部出身の方ならよくご存知だと思うが、このような主張は憲法というものを理解していない人がよく陥る誤解である。日本国民はこの憲法27条1項の規定に違反したからといって警察に捕まるようなことはないし、そしてまたそのようなことはあってはならない。

    そもそも、憲法とは何なのだろうか。一言でいうと、国民が国家権力を制限するための法である。歴史的に、国家はその権力によって、国民の人権を侵害することが多かった。そのようなことが無いように、国家の暴走を食い止めるのが憲法の役割である。

    憲法はこのように、「国家に対する」義務を課したものであり、これに違反するのはもっぱら国家である。だから、そもそも国民は憲法に書かれた内容を遵守する義務も擁護する義務もない。このことは、例えば憲法99条を見てもらうと分かる。

    99条
    天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

    99条には、憲法を擁護する義務を負う主体が列挙されているが、ここに国民は含まれていない。これは、国民が憲法擁護義務を負わないことの現れである。」

    +1

    -1