クロ現 母親の無償の愛を教える道徳の授業で異なる意見を封じられた子供が晒し者に
704コメント2018/05/04(金) 23:27
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405. 匿名 2018/04/24(火) 18:43:40
ご存じでしたか?今月(4月)から、ある授業が小学校の正式な教科になったんです。
教師
「実は今年(2018年)、大きく変わったものがあるんです。」
生徒
「道徳。」
教師
「そう。」
お母さんの愛は無償?監督の指示は絶対?子どもたちは教科書に沿って、家族愛や規則の尊重などについて学んでいきます。でも授業をのぞいてみると、戸惑う先生や子どもたちの姿が…。価値観が多様化する中、国が定めた価値をどう教え、評価するのか。
小学校教師
「どこからどこまでが(価値観の)押しつけで、押しつけじゃないっていうのは、やっていてわからなくなっちゃう。」
正式な教科になった道徳の授業。教室に密着しました。
「母親の愛」は無償?
杉並区の久我山小学校です。道徳が正式な教科になる1年前から、試験的に授業を行ってきた小学校の1つです。4年生の担任で新人の、岡尾あすか先生です。この日、「家族愛」について教える準備をしていました。
岡尾あすか先生
「家族の思いを深くみんなに考えてほしい。」
実は、道徳の授業では、教えなければならない「価値」が定められています。「家族愛」「親切・思いやり」「礼儀」「国や郷土を愛する態度」など、その数は22に上ります。
教材は国の検定に合格した教科書。岡尾先生は「お母さんのせいきゅう書」を選びました。
“ある朝、たかしがお母さんに1枚の紙切れを渡しました。それは、せいきゅう書でした。たかしは、「お使い代」「お掃除代」「お留守番代」として、500円を請求したのです。
お昼どき、お母さんは500円と一緒に小さな紙切れを渡しました。お母さんからの請求書でした。「病気をしたときの看病代」「洋服や靴」そして「おもちゃ代」など、いずれも0円。それを目にした、たかしの目には涙があふれました…。”
岡尾先生は、授業の前に指導内容を確認するため、校長室を訪ねました。
岡尾あすか先生
「お母さんの子どもに対する気持ち・思い、無償の愛を考えさせたい。」
校長
「家族を大事にしようとする気持ち、心情を育てるとか、たぶんそうなるよね。」
今回の授業では、母親の無償の愛を通じて、「家族愛」について考えることにしました。
「お母さんのせいきゅう書」を題材に、道徳の授業が始まりました。
岡尾あすか先生
「さあ皆さん、いつもお母さん、どんなふうにみんなに接してくれる?」
生徒
「ぼくのお母さんはやさしい。」
生徒
「怒るときはこわいけど、いろいろやってくれる。」
岡尾あすか先生
「お母さんの存在って大きいんだな。」
「お母さん」という存在を改めて意識してもらい、本題に入りました。
岡尾あすか先生
「お母さんは、どんな気持ちでたかしに請求書を渡した?」
手渡した請求書は0円。なぜお金を請求しなかったのか、お母さんの気持ちになって考えてもらいました。
生徒
「私はたかしにいろんなことをしている。それでもたかしにはお金をもらってないよ。」
生徒
「私の宝物はたかしだから、お金なんてもらわないよ。」
生徒
「お金はいらないから、そのかわり、たかしの成長を見せてね。」
「家族にはお金を求めないのが当然だ」といった意見が、大勢を占めました。ところが、1人の男の子が異なる意見を口にしました。
生徒
「子どもっていいな。えらいことするとお金がもらえるから、私も子どもがいいな。」
手元のメモには、「私は0円なのよ、お母さんの気持ちになってみなさいよ。せっかく家事とかをしているのに。子どもっていいな。えらいことをするとお金をもらえるから」と書かれていました。
お母さんは、家事に対してお金をもらいたいのではというこれまでにない意見。ざわつく子どもたち。岡尾先生は改めて問い直します。
岡尾あすか先生
「でも、お母さんは0円の請求書を渡した。お金がほしい、いいなと思うんだったら…。」
生徒
「たしかに、1円、10円、100円でも書いて渡せばいい。」
男の子はそれ以上、意見を言うことはありませんでした。男の子の家庭は共働き。仕事をしながら自分のために家事もこなす、母親のことを思っての発言だったのです。
生徒
「お母さんは家事とかしているから、お金をいつももらえないから、お金をもらいたいって気持ちがあってこれを書いた。」
ねらいどおりに授業を進めようとするあまり、男の子の意見をくみ取ることができなかった岡尾先生。道徳の授業の難しさを感じました。
岡尾あすか先生
「普段の生活とか価値観が、子どもたちの中から無意識に出ていると思う、+5
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