ガールズちゃんねる
  • 39. 匿名 2018/03/12(月) 17:21:44 

    10代の頃、喫茶店でアルバイトしてる時、全盲の方がお客さんとして来られました。
    その方は1人で来喫茶店へ入られるぐらいなのできっと慣れてるんだろうけど、その喫茶店は甘味処で1つのお盆にコーヒーのクリープや砂糖、セットのお菓子が乗せてあるようなスタイルでした。
    火傷してはと思い、その方の手を取って説明させていただきました。
    その時に世間話から、私の将来の夢の話まで聞いてくださいました。

    すると後日、その行動に感動したとおっしゃられ、その方が書いた本を私にくださいました。
    調べるととても有名な作家さんでした。
    そして、私の元で働いてくれませんか?
    あなたの夢を叶えるためにお手伝いさせてください。応援します。と、そうおっしゃられました。
    私はその時、次の就職先が決まっていて、数日後に働きだす予定でした。
    早く夢を叶えれるチャンスかもしれない、心が揺れましたが、私にはそんな立派な作家さんを支えるだけの器がない。きっと、私の事をもっと知ったらがっかりさせてしまうかも。
    何より夢の近道の為にと、そんな気持ちだけで働くのは逆に失礼だと思いお断りしました。

    今では平凡な主婦。
    あーあの時にそちらの道へ行っていたらまた違う人生だったかな…と思いますが、その方を含めその喫茶店で働いていた時に出会えた方や経験が、今の私の原点な気がしてとても感謝しています。

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