ガールズちゃんねる

卒業式の思い出

96コメント2018/02/06(火) 21:51

  • 84. 匿名 2018/02/06(火) 01:12:41 

    ちょうど氷河期ピークの年で
    親の勤め先が倒産してしまい
    高校卒業直前で進学がとりやめになったんだけど、

    進路を急に失って これからどうしたらいいんだろう って
    式の数日前に 家に帰ることも 生理的にできずに
    (明日 終わったら 死のうかな…)なんて
    本気で19時くらいの 教室でひとりで考えてた。

    夜だなぁ、これ いわゆる最期にみる夜なのかな、って
    ベランダごしに クラスのみんなといつも見てた
    学校からみる 街の景色を眺めてたら、

    その日の 当番だったのか
    各教室の〆を巡回してた文系教科の先生がきて、
    『なに、がる子さん、まだおんの?』って聞いてきた。

    「ちがうよ、帰りたくないだけ。もうここ終わりなら帰るね。鍵閉めていいよ。」って言ったら、

    なんか感じとったのか、
    職員室では私の進路の話が共有されてたとかなのか、
    先生が急に『いやー先生ねぇ、キミの論文 最高に好きよ。ほんま、キミは心が優しい。』って言い出した。
    先生の教科のときに提出した何本かのもののこと。

    『なー、ガッコ 楽しかったよな?』って聞くから頷いたらそのまま涙が出てしまって、
    「先生、これから、何がどうなるのかわからないね」って我慢できずに言ってしまって、
    先生は そのまま黙って 十数分くらい 泣くのが落ち着くのを待ってくれてた。
    『がる子さんね、キミ、大丈夫よ。おれ、そう思うよ。』って励まして送ってくれた。

    翌日は卒業生の謝恩会で、各部活や教員グループごとに出し物をする流れだったんだけど、
    その先生がシナリオを書いた お笑い系の寸劇が始まった。

    クライマックスで先生 扮する主人公が、また別の教師が女装した役の女性に向かって大声で『がる子ーー!好きやーーーーー!』ってセリフを叫んだ。

    思いっきり私のほうを見ていたので、一部 私の名前を知っている生徒たちは こちらに注目してた。

    私は意味を察したけど、恥ずかしさのあまり他の生徒にまぎれるように、わざと爆笑して注目を逸らした。

    そのまま先生とはそれきりだけど、
    その年で退職して先生の地元にまた教員として転職する予定だったらしい。

    好きっていうより、助けようとしてくれたんだろなって未だに思ってる。

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