ガールズちゃんねる
  • 101. 匿名 2017/05/05(金) 16:04:14 

    N県S村に、牛ヶ首という場所があります。私の祖母がその近郷出身です。
    小学生の頃にその祖母から聞いた、牛ヶ首近辺であった昔々の話です。

    祖母の曽祖母の弟にあたる人が、金貸しをやっていました。(江戸時代らしいです)
    私にとってはご先祖さまなんですが、残念ながら名前はわかりませんので、仮に太郎さんとします。
    太郎さんは、高利貸しであったらしく、あまり評判は良くなかったようです。

    ある夏の日、太郎さんは小僧さん一人をお供につれ、貸した金を取り立てるため、山中の集落に出向きました。
    集落の人たちに貸していたお金の取り立てが、どのように行われたかははっきりとは伝わっていません。
    ただ、山の集落の人たちは酒席を用意し、かなりお酒を勧めたそうです。
    そして太郎さんは酔っ払って、お供の小僧さんと一緒に、夜の山道を帰ったということです。

    で結局、太郎さんと小僧さん、二人とも家にもどることはありませんでした。
    そのまま行方知れずとなりました。
    山の集落の人たちに尋ねても、
    「お金を返し、酒を飲んで別れた後のことはわからない」と、皆が答えたそうです。

    残された家族は、山の集落の人たちではなく、ふもとの村人たちにお願いして、山の中を捜してもらいました。
    そして、帰り道とは逆方向の崖の下で、太郎さんの遺体をようやく見つけることができたそうです。
    遺体はすさまじい形相をしていました。

    最終的には、夜の山道で酔っ払って落ちたんだろう、とされましたが、
    帰るべき家とは逆方向にある崖から落ちたなんて妙な話だと、噂になったそうです。
    さらに、取り立てた(山の集落の人々が払ったといってる)お金は、結局どこからもでてきませんでした。
    また、お供の小僧さんがずっと見つからないのは、
    神隠しだとか、主人を殺して金を奪い逐電したんだとか、いろいろと噂になったそうです。

    わたしは、この話を初めて聞いた小学生の時から、
    きっと小僧さんも、×のXXの人たちに殺されたんだと思っています。

    山の集落は過疎のため、昭和40年代中ごろに廃村となっています。

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