偽善者エピソード

[104. 匿名]

私は認知症のお祖母ちゃんの介護を、ほとんど全部一人で引き受けてるよ。家族で一番自由が利くから。若いしね、介護は体力もいる。

周りからもいつも褒められて、家族からは感謝されて、私は自分で時々「そうだ、私はとっても偉いんだ、強いんだ、優しいん」って、自惚れる。そういう風に思わなければ、やってられない辛いこともあるから。


心の底で「優しくなんかない！」て分かってるけど、そんな風に思うと凹んでしまうし、だけど凹んでる暇なんかない。だから、薄々そうではないって知ってるけど、私は優しいんだって思いながら善いことをしてるんだって思いながら、毎日過ごしてる。偽善だったといつか振り返るかも知れないけど、今は自分偉い自分凄い自分優しいって信じとく。まさに偽善者ですよ。でもいいの、今は。